2010/08/31

勝負をかける時

民主党の総裁選挙についてのニュースが,いろいろと報道されている.

端から見れば,単なる内ゲバのようにしか見えないけれど,今回は管総理の勝負時であったように思う.

結論から言えば,菅直人は千載一遇の好機を潰してしまったような感じになったわけだけれど.

現在の派閥の力という観点から行けば,生来の政治家(「せいじや」と読む)である小沢一郎の方が圧倒的に有利であろう.

しかしながら,もしかしてもしかすると,勝機がないわけでもない.

菅直人の観点から行けば,仮に総理の座を失うことになったとしても,政治家生命を絶たれるわけでもない(権力は相当失うだろうが)という言わば「保険」を賭けた形になったわけである.

守りに入って,多くを失ったと言わざるを得ない.

日本の政治において,総理大臣になるということは,言わば「上がり」のようなものであって,それこそトランプの大富豪に登り詰めたようなものであると認識してみるのは,あながち悪い比喩でもないのではないかと思う.

ルールに地域差があるようだけれど,多くの地方において,大富豪はそのゲーム毎に1位で上がらなければ転落し,ド貧民から再スタート,というルールが適用されている.

これは極端な例だけれど,一度総理大臣になって,その職を降りれば,普通はある程度おとなしくしているか,ちょっと後ろで手を引くとかいった程度の影響力を持つに止まる.(「政治家を引退する」と言った数日後に,やたらと影響力を持とうとしている鳩のような脳みその持ち主もいるが)

言ってしまえば,基本,総理の椅子を降りれば,二度目に座ることはないわけである.

自分がこういう立場なのに,なんか小さくまとまった管直人というのも,広い視野がないというか,政治家としての勝負度胸がないというか,まぁ,器の小ささみたいなものを感じてしまう.

これが気を見るに逸な小泉純一郎であれば,一気に解散総選挙というカードを切ることもあったろうに,と想像してしまう.

管直人が置かれている立場を見てみよう.

まず,脱小沢路線が功を奏して,運良く総裁の座に,つまり総理の座につくことになった.

小沢一郎という人間が持つダーティーなイメージに対する国民の拒否反応は強い.イメージだけで言えば,これほど「汚い,汚れた」イメージを喚起させる政治家は,自民党においても金丸信,竹下登辺りまで遡らなければ思い当たらないのではないか.

この小沢一郎を排したという手腕と期待があって,管内閣は鳩山内閣で地に落ちかけていた民主党の支持率を回復させるに至ったわけである.総理就任直後のハネムーン期間というのをさしおいても,その支持率は十分及第点であったろうと思われる.

まぁ,参院選では負けてしまったので,ちょっとここの評価は微妙でもあるのだが.

しかしながら,世論調査や,公にはならないネットの評判においても,国民の大多数が小沢一郎にある種の嫌悪感を持っているということはまず間違いないような気がする.

菅直人としては,このまま脱小沢路線を追求,そして強調し,さらにまだまだ民主党寄りの報道を重ねているメディアを利用して,徹頭徹尾,小沢を初めとする旧態依然たるダーティーなイメージのある政治家を全て追放し,さらに脱小沢路線を進めていくべきであったように思う.

一度,鞘から刀を抜いたのであるから,そのまま振り下ろしてしまえばよいのである.このまま総裁選に勝とうが負けようが,下手を打てば検察に有罪で上げられてしまいそうな人間を抱えた組織が内部崩壊を起こせば,3年後の衆院選で民主党が惨敗することになろうというのは火を見るよりも明らかであるように思えるのである.

政権与党に立っているのが,あと3年でよいというのであれば,それもよいのだが.

小泉純一郎よろしく,メディアをうまく利用して,脱小沢,クリーンな政治,改革路線を打ち出せば,そのリーダーシップに相当数の国民の支持がついてくることになるだろうし,その支持率でもって新たに当選する若手議員たちを自分の懐刀としてしまえば,総理の椅子も守れるし,次回の衆院選で民主党が勝つというシナリオも描ける.さらにこの不況の最中に選挙をするというリスクはあるものの,改革に向けて政府は確実に仕事をしているというイメージが喚起できれば,日本経済に対する海外の期待感も十分に高まることになるであろう.それはそれで十分に経済政策の一つとなりうる選択肢であったわけである.

そういうわけで,機を逸した小物政治家がトップに立っているという事実は,思ったよりも根が深い問題につながることになると思われるのである.

まぁ,民主党なんか選んだ多くの日本人のせいだわね.

2010/08/30

暑い

えと,「涼しくなった」とか言った手前,びっくりするのですが.

日曜(昨日)から,まぁた暑くなってきました.

なんなんだ,今年は.

しかも,今日は最高で32度に到達する予定って,ほんまに札幌かえ?って感じなんですけど,大阪は38度に到達するらしいですね.みなさん,夏バテになっているんじゃあるまいか.

そんなこんなで,昨日は暑かったのに北海道マラソンやってました.こんなコンディションの中で走りたくないなと心底思ってしまいますけど,皆様お疲れ様でした.


創世川通りを走る市民ランナーのみなさん.ペースはやっぱりかなり遅くて,日陰で休んだり,トイレに行ったり,コンビニに行ったり,とけっこうのんびりされている印象.でも,この暑さで完走するのは大変だ.自分もちょっとだけマラソンを走ってみようかと思いましたが,こんなに暑いのならやっぱやめときます.



北大構内を独走するサイラス・ジェイさん.圧倒的でした.


涼しくなって出てきたら,やっぱ「暑い」って印象なんでしょうか.赤トンボさんが,かなり動きがとろかったです.全然,逃げない.


女子で1位だった原さん.なんか男の人にぴったりマークされてました.もしかして,ストーカー??

2010/08/28

いろんな日常

えと,北海道は随分と涼しくなったので,本州もましになったのかな,と思ったのですが.

全然,ちゃいますね.大阪でも37度で,これが後一週間続くとか.なんで今年はこんなんなんだろか?と思ったりもするんですが.

快適になったので,あちこちに行ってます.



富良野です.ラベンダーの季節は6月から7月だったので,ちょっと遅かったです.来年は行っとかないと.



それで買ってきた芳香剤をオフィスに置いてみたのです.部屋がラベンダーの香に包まれて心地いいです.



ほんでもって勤務先にあるマリア像です.「先生,キリスト教徒なんですか?」と聞かれましたけど,全然そんなことないです.どっちかというと,日本人に多いタイプで宗教に無頓着なタイプ.

さーて,こっちはいい季節になりました.

2010/08/25

暑かった

えと,一昨日くらいから涼しくなってきたんですけど,北海道もけっこう暑かったです.



とある有名な動物園.雨が降った後で,なんだかとっても蒸し暑い.




ペンギンさんも暑そうな感じです.

って,今年の気候ってなんだかおかしいですね.北海道にしてはけっこう暑いし,それに雨がやたらと多いし.

本州は言わずもがな.皆様,どうぞご自愛くださいませ.って,いったいいつまで暑いんでしょうかね?だいたい,高校野球が終わると涼しくなってくるというのが相場だと思うのだけれど.

2010/08/20

報徳学園 vs. 興南

白熱した試合でした.

気合い(?)入れて見るために,朝から部屋を掃除して(てか,単に水回り含めて大々的に掃除するのが週に一回というだけの話),珈琲を入れて(氷水につけて冷やして飲んでいる),観戦しました.

個人的な勝敗予想も興南有利だったのですが,そこは判官贔屓というか,近畿勢の力を見せてほしいとか,ちびっこたち頑張れという気持ちを持って,報徳を応援しながら観戦していました.

結果は残念でしたが,緊迫した好ゲームで,最後の最後まで気を抜けない試合でした.9回裏2アウト3塁で点差は一点,相手は4番バッターという緊迫した場面で底力の出る島袋くんの投球は圧巻でした.

報徳学園は部員127人という大所帯ですが,突出した選手が少なく,体も小さく,新チームで臨んだ去年の秋の大会は3回戦負けというチームだったのだそうですが,「よくぞここまで」というぐらいにすばらしいチームになったのではないかと思います.永田監督の指導の賜なのでしょうが.

私自身も足が速いというのが取り柄のちびっこ野球選手だったので,(レベルは違いますけど)シンパシーを感じながら応援していました.>特に八代くんと谷くん.

報徳は1番から7番までがなかなかしぶとい打者揃いで(8番は投手の打順で,9番の長谷場くんは守備用の選手),特に島袋くんのアウトローのストレートに山をはって打っていた感じでした.島袋くんはアウトローのストレートを決め球に使うし,ストライクゾーンで勝負してくる傾向がある.変化球でカウントを取ることもあるけれど,基本,ストライクからボールゾーンに落としてくるので,見送ればボールになることが多いんですよね.報徳はここの見極めがしっかりとできていたと思います.打者によっては高めに浮いてくる変化球を絞って打っていた人もいましたが.

今日は八代くんが手をつけられないくらい好調で,唯一の凡退も国吉くんの攻守(これは本当にすばらしかった)に阻まれただけなので,とにかく凄かったと思います.4打点を上げた中島くんは,ローボールヒッターでアウトコースにも強いのだけれど,1回と2回(注:報徳が得点している)はインハイに投げきれなかった興南バッテリーの負けでしょうね.最終回は高めのストレートで三振に取っていましたが,攻め方としてはあれが正解.越井くん,森田くん,浦崎くんはちょっと対策されていたという印象.越井くんは2回のタイムリー以外はタイミングが合っていなかったし.7番の木下くんはタイミングが合っていましたね.足も速いし,塁上でもうちょっと仕掛けてもいいかなと思いましたが.

序盤の興南バッテリーは,アウトコースいっぱいのストレートにちょっとこだわりすぎていた感がありました.インコースが使えていなかったのと,変化球で空振りを取ろうにも,振ってくれなかったのでちょっと苦労していた感じです.中盤以降は変化球でカウントを整えてからストレート勝負に切り替えて立ち直りましたが.

しかし,興南の打線と守備は抜群ですね.まさに「王者」の風格.横綱の試合といった感じです.

打線は同じようなアプローチの仕方をするのだけれど,国吉くんと我如古くんが懐が深くていいバッターです.インサイドアウトのスイングをマスターしている感じだし,右打者だけれど,右方向への打球が鋭い.懐深くまで引きつけて打てるので,選球眼がいいし,スイートスポットが広く,多様な球種に対処できる.あと特筆すべきは慶田城くんと銘苅くんの2人の左バッター.高校野球で見かける典型的な左の好打者といった感じです.

報徳は大西くんが序盤,スライダーが素晴らしかったのだけれど,中盤以降ちょっと浮いたところを狙われてしまいました.スタミナがちょっとないという印象の投手だし,5回ではかなり「攻略された」という感じだったので,6回の頭くらいから田村くんに代えてくれないかな,と思って見ていました.

しかし,大西くんは3年生で田村くんは1年生.この試合は大西くんの志願の先発で,エースとしての監督との信頼関係というのも踏まえると,続投してもよかったのかなとは思います.高校野球なんて人を扱っているわけだし,合理的な「勝ち」だけにこだわる采配が必ずしも「いい」わけではないですしね.それに端から見ている以上の実力を発揮することが,若い人たちにはあるわけだし.

結果は負で,7回のタイムリーは失投を打たれたらしく,降板してからベンチで柵を叩きながら悔しがる大西くんの姿が印象的でした.ベンチの端で立っていた永田監督はもしかすると,「打たれる」と予測しながらも続投させていたのかもしれません.しかし,秋以降に急速に力をつけてきたこのエースに,気の済むまで投げさせてやりたかったという親心が働いたのだと,私は思います.この試合後も,そして以前の試合でも,試合が終わる毎に談笑し,握手をしているこの二人を見ていると,この推測はあながち間違いではないと思うのですが.

田村くんは1年生だけど,度胸があって実に清々しい.球速表示以上の球の切れがあるし,変化球を確実にコーナーに投げ分ける制球力が出てくれば,本当に「桑田二世」のような大投手になるのではないかと思います.来年以降に期待したいと思います.

とにかく,報徳も興南もダークな噂がないし,実力も,そして行動やふるまいにおいても,実に高校野球らしいチームだと思います.我喜屋監督も人格者で,野球をよく知っている監督だし(些細な一つ一つのそつのないプレーを見ていると,本当にそう思う),ぜひとも興南には優勝してほしいなと思います.

「自分はまだまだうまくなれる」という確信を持って,全力で野球ができる人たちっていいな.

2010/08/18

近所を散歩

えと,実は私,とある有名大学のすぐ近くに住んでいるので,ちょっと散歩がてら構内を歩いて参りました.



「Boys, be ambitious.」で有名な博士です.って,バレバレですよね.札幌農学校の校則は「紳士たれ」だけで十分であると,黒田清隆に進言したという話も有名ですよね.



構内は本当にきれいで,図書館やら各種(医学部など)研究施設も充実していて,それでいて旧帝大らしく汚らしい(まぁ,それはそれで味のある)建物と張り紙もそこそこあって,母校と同じ匂いが感じられる部分もあって,なかなかよい大学です.大学1年の時に七帝戦という,旧帝大でやっている体育会系のクラブの大会で来たのが,初めての訪問であったと記憶しています.その頃もこの大学だったら通ってみたかったなぁという印象があった.

まさか,そんな大学に後期から教えに来ることになるとは(笑).

2010/08/16

観光

えと,雨模様の天気が終わり,ようやく晴れの日が多くなりました.

というわけで,近場に.



運河で有名な所です.って分かりますよね.小樽までは車ですぐなのだけれど,坂道が多くて,冬に行くのはとてもとても大変そうな感じです.



海はこんな感じです.市場や海産物がたくさんあります.



これは関係ないですけど,最近,丸いズッキーニが売ってあったので買ってみた.こういうのを見ると,ズッキーニがかぼちゃの仲間だというのもうなずける.味は,正直,かなりイマイチ.たぶん,二度と買わない.

P.S.
札幌ファクトリーのフランフランの家具に(ソファーとテーブルのセット),「Please take free.」という表示が貼ってあった.常識的に考えて,勝手に持って帰っちゃったら犯罪になるんだろな.でも,こんな表示を見た英語圏の人が勘違いすることはないんだろか.

P.S.'s P.S.
そーいや,札幌の紀伊國屋書店に田代まさしさんが来ていた.あんまりイベントに人は集まってなかったけど.見た目は,ちょっと病的な細さからはましになったような感じでした.

2010/08/13

頭が痛い

異性意識は年長児から・見た目も大切...「初恋」研究より

『だれもが経験し、心の奥にしまい込んでいるもの。山口芸術短大(山口市)の中尾達馬准教授(発達心理学)が、「初恋」をテーマにしたユニークな調査研究をまとめた。アンケートで、幼児期に約半分の人が初恋を体験し、好きになる相手は「見た目」も大事――との結果が出たという。文学的なテーマや映画にも取り上げられてきた初恋。あなたはいつ、どんな人を好きになりましたか?

 調査は2007年11月から1カ月間行い、今年春、学内の研究紀要に「初恋についての探索的研究」として結果を載せた。山口県内の幼稚園の男女年中児計32人と年長児の計29人を、中尾准教授のゼミ生が個別面談。同短大1年の女子学生110人にもアンケートした。

 園児の個別面談では、まず「好きな子いる?」と質問。年中児27人、年長児28人と、いずれも大半が「いる」と答えた。「誰が好き?」と聞くと、年中児では27人中25人が同性の名前を挙げたのに対して、年長児は半数以上の16人が異性を挙げたという。

 一方、短大生には初恋の時期を選択式で質問。約半数の57人が「幼稚園・保育所」、49人が「小学校」と答えた。中尾准教授は「幼児期の初恋の出現率は約50%。年中児では少数だが、年長児になると上昇する」とみている。

 では、初恋相手のどこが好きなのか――。「好きな子」に異性を挙げた園児と、幼稚園・保育所と小学校で初恋をしたと答えた短大生を対象に、初恋の「ウラ側」も探ってみた。

 園児では、格好いい、かわいい、顔がいいなど「容姿」を挙げた子どもが35%でトップ。家が近い、通園バスが一緒などの「近接性」が21%で続く。短大生の初恋の決め手も「容姿」が33%で最も多く、「優しさ」(19%)や「近接性」(11%)を引き離した。他に「運動神経」(10%)、「面白さ」(8%)といった理由もあった。

また、園児の調査を詳しく見ると、男児では年中児は相手の「容姿」を重視する傾向がみられたが、年長児は「分からない」と答える子が多かった。女児の場合、年中児は「面白さ」を重視するが、年長児になると「容姿」を選ぶ傾向があった。

 今回の調査は、ゼミ生が幼稚園に実習に行った際、園児が「好き」「結婚したい」と口にしていることに関心を持ったのがきっかけという。中尾准教授によると、大人の恋愛についての研究は数多くあるが、幼児期の初恋をテーマにしたものは少なく、日本心理学会で発表し、おもしろがられたという。

 中尾准教授は「見た目重視という結果は大人の恋愛とも似ていてシビアだった」と苦笑。自分の初恋も5歳だったと打ち明けるが、今後は年中児から年長児になると、急に異性に恋心をいだくワケを探りたいと思っている。』

「単にアンケートをとっただけの調査を『研究』って,あーた」ってつっこんでみたくもなりますが,なんだ「短大の先生か」とか,なんだ「発達心理」の専門か,とかいう差別意識が自分の中にあることに気づく.

でも,これと同じレベルのものを「調査」と称して東大がやっていたら,きっとバッシングをする人は多いのではないかと思う.やはり組織の人間は所属組織という看板を背負っているのだから,それなりに責任というものがあるはずである.

それで,自分の組織に目を向けてみたのですが.

えと,うちの大学の4年生さんたちが,卒業研究ということで,なにやらいろいろと調査しているのです.

それで,私もアンケートなんかの協力を頼まれたり,ちょっとした相談にのったりすることがあるんですね.

テーマは,雪国にいない人の雪に対する感覚,ディズニーについて,相談できる人はいるか,結婚について,子供の頃なりたかった職業etc etc

やっていることといえば,アンケートを集計して,それをまとめて報告.

データの切り方,集め方,分析,統計処理,仮説検証,その他,「リサーチ」の基本みたいなものが決定的に抜けていて,単に

「アンケート集めてきました.そんでもって,こんなことが分かりました」

という報告をするだけのことを「調査」だとか,「研究」だとか思っているみたいなので,データの切り方の基本だとか,因果関係の検証だとか,ごくごく当たり前のことはちゃんとやっておきなよ,みたいなことを一から言わなきゃいけないことが多かったので,ちょっと一部の先生と「ダメですね」という話題で先週,おしゃべりしていたんですけど.

それこそ,こんないい加減な調査を許容していたら,

「児童虐待やネグレクトをする親の90%以上がパンを食べていたことが分かりました,ここから,パンは親を無責任なものに変えてしまう悪しき食べ物であるという結論が導けます」

なんとかいう,とんでも理論が出てきそうなので笑っていられません.

うちは一応,まだちゃんとした大学だし,何しろ4年生大学なので,卒業研究くらいはやっぱりそれなりに光る部分があるものを残してほしいなぁと思うわけです.

でも,よく考えてみると.

同じ学部の中でも学科,というか専門ごとに違うんですけど,この手のリサーチスキルの基礎をちゃんと教える学科もある一方で,一応,私の所属している(正直,私は組織の関係上所属している,という以上の意味がない教員なんですけど)学科はこの手の基礎をたたき込む機会がありません.

カリキュラムを変えて,基礎を取り込むようにしたいと考えている教員は少ないながらもいるのだけれど,何せ,資格・免許を授与させる必要があって,厚労省が「あれも入れて,これも入れて,あれもやりなさいetc etc」とド厳しい縛りを入れてきて,カリキュラムに柔軟性を持たせられないので,制度上,どうしようもない状態です.

「こころの教育をたくさん大学で学べば,こころの豊かな幼稚園教諭や保育士が育ち,親もこころが豊かになり,明るい未来が開ける」

あぁ,もううんざりだ.「こころの教育」だとか,「こころ」と平仮名で書かれるとぶっ壊したくなってくる.

「豊かな人間性,にんげんってすばらしい,子供ってすごい」

と,内容のない発言をひたすらリピートすることに何の意義があるのかさっぱり分からないが,言霊の精神みたいなもんがあるんでしょうね.そんなもん,アカデミズムの世界に持ち込んでくるなよ,と声を大にして言ってやりたいのですが.

そういうわけで,制度上,リサーチの基礎をトレーニングする機会を与えられないし,うちの学科は短大上がりで,やはり実習関係など,実地専門の教員が多く(短大を出て,幼稚園教諭,それから大学へ就職,というルートが多い),また芸術関係など一芸専門の教員も抱えているので,正直なところ,学生さんたちにリサーチというものを考えてもらう機会が提供できないでいます.

ただの短大で,免許だけ出せばいいやってところならこういうのでもいいのだろうけど,四大なのだから,実習と理論をバランスよく学べる環境を作れればいいんですけど.

上下のレベルが激しいのは事実ですが,優秀な学生さんたちはそれなりにいるので,何か残念だな,と思います.

2010/08/10

道民になりきれない

えと,やっぱり高校野球おもしろいです.(「研究せーよ」って?はい,それなりにやってます.それなりに,ですが...( ̄▽ ̄;))

北海道代表が立て続けに出ましたけど,正直,「どーでもいい」って感じでしたね.それこそ,駒大苫小牧のように突然変異のようなチームが出てきたら応援していたのかもしれませんが.

それよりは,むしろ近畿勢の活躍の方が気になります.これはやっぱり意地というか,野球はやっぱり近畿圏のレベルが一番高いという自負がきっと近畿圏の野球人たちの中にはあるだろうし,その中でもやっぱり大阪は別格であると信じたい.(履正社は全国レベルでは今のところ,実績はないですけど)

というわけで,近畿勢の躍進を願っております.

そんなこんなで,言葉以外は自称「道民」なんですけど,野球だけはどうも道民になりきれませんね.中田がようやく一皮むけたとか(顔つきが変わってきたし,なんといっても体格が締まったのがいいですね),鵜久森に活躍してほしいとか,ダルビッシュはやはり素晴らしいとかいう面があるのだけれど,正直,日本ハムが勝とうが負けようがあまり興味がありません.北海道の人たちは,それこそ「いつの間にやら」でファイターズファンがめっちゃくちゃ多いんですけど.

それよりゃ,阪神が勝った方がいくつか嬉しいです.赤星が引退しちゃったのは,本当に残念なんですけど.

そんなこんなで,野球の部分だけはたぶん,一生大阪人気質なんでしょうね.

実は先週末,ソフトボール&バーベキューをやってきて,ちょっと日焼けしちゃいました.

経験者が混じっていると言えど,女子大生相手に,ムキになってプレーしてきた大学教員なのでした.

2010/08/08

Shape of My Heart

えと,ガキっぽいと言われてしまうかもしれませんが,実はBackstreet Boysがけっこう好きで,たまに車の中でも音楽をかけています.



私がアメリカにいた頃は爆発的な人気だったので,よくテレビや街中でも目にしていました.

しかしながら,日本のカウンターパートのジャニーズなんかを見ていれば分かると思うのだけれど,基本,女性ファンが多い(というか普通)上に,「ゲイの好物」みたいな噂を耳にすることがあったので,男(特にアメリカ人)同士では特に話題にすることはありませんでした.(女の子とは,なんかいろいろ喋っていた記憶がある.確かCapitol Hillにグッズショップがあったはずだが)

ちょっと今日,街中のCD屋さんでバックストリートボーイズのポスターを見かけたのだけれど,やっぱりケヴィンがいないと,なんか「物足りない」って感じがしてしまう.(実は2001年に難波にあったハードロックカフェの前で,バックストリートボーイズを見かけたことがある.遠目だったけれど,周りでちょっと「ざわついた」雰囲気があった.「いくらなんでも,洋楽ファンの集まる場所に来たらあかんやろ(身元ばれるやろ)」と思いましたが)

こういうアイドルグループにありがちなのだけれど,同じタイプの男前ばっかり集めていても仕方がないので,ちょっと残念な風貌の人たち(特に誰とは言わないが)とイケメン担当を2, 3人というアレンジがちょうどバランスが取れますよね.

ニック・カーターとケヴィン・リチャードソンがちょうど違うタイプのイケメン担当だったので,この二人が揃うとなかなか華のあるグループという感じだったのだけれど,ケヴィンが抜けて,ニックだけがイケメン担当だとなんだか物足りない感じがしてしまう.(それにちょっとぽっちゃりしちゃったというか,オーラみたいなのがなくなったような気がするのだけれど)

まぁ,でもボーカルの実力は持っていた人たちだし,そんなに「落ちぶれた」って感じがするわけでもないので別にいいかって感じがする.

私がちょうどアメリカにいた同時期に,ブリトニー・スピアーズが爆発的人気で,それこそ妖精のような美しさと危うさを醸し出していたのだけれど,どこかでプッツンしちゃったので,今ではなんだか「いたい」人になってしまいましたね.それこそパリス・ヒルトンと同じで,おくすりでもやっているんじゃないかっていうくらい.

映画の子役なんかが,いろいろと成長過程において問題を抱えてしまうという話はけっこう有名だけれど,10代の後半に爆発的な人気を誇った女性アイドルが,なんかのきっかけで「プッツン」してしまって,自我を崩壊させてしまうということは,古今東西よくある話のように思えるのだが,どうしてなのであろうか?

まず一つ言えるのが,残酷な事実なのかもしれないけれど,若さと美貌が一番輝く時期が10代の後半の頃で,この青春の輝きのようなものを売りにしている人たちは,自分の価値が崩れていく様を見ていくことに耐えられないのではないか,ということは十分に考えられる.(内面から醸し出されるような大人の魅力は,純粋に生得的なものではないので,10代の頃の美しさとの関連性がない,と想定する)

瑞々しさと美しさと,それにいつ枯れるか知れない脆さ,言うなれば桜のような一瞬の輝きこそが自分を支える価値で,自分にも他人にも,そして商業価値という非常に分かりやすい形で価値が損なわれてしまうということは,常人の精神を破壊するに十分な痛みなのであるのかもしれない.

なんとなく,「アルジャーノンに花束を」のチャーリーの知能が損なわれていく過程を思い起こさせてしまう.いかなる努力や精進もそれを抑えることができない,それでいて誇大化してしまった自我を支えるに十分な価値が足音を立てて崩れ落ちてしまう過程を,常人は眺めるだけの力がないのかも知れない.

チャーリーが自分の知能の衰えのおかげで,自己の崩壊を真正面から受け止めずにすむという境遇にあったことは,ある意味,幸福なことであったのかもしれない.常人が自己の価値の崩壊を受け止めるには力が足りなさすぎるので,薬に頼ったり,もしくは奇行によって自己と周囲のイメージの隔離を合わせようとする制御力のようなものが働いてしまうのかもしれない.

この種の自傷行為が持つ心理学的意義についてはよく分からないが,メディアの発達によって,自然な環境では考えられないほどの膨大な羨望や嫉妬の眼差しに耐えられる程,人間心理は強固にできていないのではないか,と考えるのは容易なことのように思える.

なんだか,この文章を書こうと,当初思っていたことと違う内容になってしまった.

You can save me from the man that I've become

Lookin' back on the thing I've done

I was tryin' to be someone

自己評価と一致する程度の評価を下してくれる人間が周囲にいるということは,単純に考えるよりも幸せなことなのかもしれない.

2010/08/06

衝撃的な質問

先日,学生さんとおしゃべりをしていて,こんな質問を受けました.

「ところで,先生は仕事何やっているんですか?」

(゚Д゚;)

...

今まで,知らんかったんかぇ.(大学の教員です.しかも,あなたの通っている大学の)