2011/08/29

幼稚園に行く

えっと,今日もちょっと幼稚園にお邪魔してきました.

子供たちにはすっかり顔を覚えられていて,いろいろと懐かれ放題で,なかなか楽しかったです.

引っかき回されて,連れ回されて,抱きつかれて,「あれしてー,これしてー」のオンパレード.

ま,子供に好かれているうちは人間,生きていていいんだろなと思います.

実を言うと,あまりに懐かれすぎていて,教室でみんなで揃ってやらないといけないこと(お祈りとか)をしている最中に,私が視界から離れるような場所にいると探しに来るような子供たちもいる.かといって,廊下で視界に入るようにしていると先生の言うことを聞かないで私の方ばっかり見てきたり,そのうち私の方にやって来るので,それを教室に戻して,ということを繰り返してしまうので,ちょっと迷惑をかけてしまったこともある.

すみません.

一度,教室に入ってみて,同じように先生の話を聞いてみたりもしたのだけれど,私の周りに子供たちが集まってしまうので辞めました.なんか,どう振る舞っても迷惑になっているような気がする.

申し訳ない.あと,1,2回なので勘弁してください.(保育士さんが笑顔で返してくれたのが救い.ホンマ,すんまへん)

ところで,一人,ちょっと扱いの難しい男の子がいるのだけれど,この子にも随分と気に入られてしまいました.

実は両親が離婚して,父親が不在らしいので,たぶん遊んでくれる大人の男性に飢えていたんじゃないかと思うのだけれど.

いつだって,子供は親を選べないんですよね.かわいそうですが.

この子の話を聞くに,どうやらその別れた父親は自衛官だったらしく,私と自衛隊ごっこをやりたがっていたので,私も話を合わせていたのだけれど,しばらくしてから私が他の数人の子供たちに連れ去られ,その後で,その連れ去った子供の一人を「アタック」と称して叩いたとのこと.

「自衛隊ちゅうのはな,自分の都合で人を叩いたりはせえへんし,他の人が暴力で困っているときにだけ,仕方なく力で守ってくれる人たちのことやんな.どんな理由があっても友達は殴ったらあかん.悪いと思ったんやったら謝っとき」

と,どっかの運動家さんに「洗脳教育だ」とか言われそうな話をしましたけれど,専守防衛という概念は分かりやすいのか,納得してちゃんと謝っていました.

日頃から,この幼稚園の指導が行き届いている証左なのだろうし,子供はまだまだいくらでも修正が利くので,幼児教育の根本と重要性を知ったような気がします.

そんなこんなで,楽しかったんですが,エネルギーも使いますね.帰宅して,昼ご飯を食べた後,20~30分眠り込んでいました.

その後は,最近,入り浸っているH大さんの図書館で仕事.iPadかMacBookを持って行けば,ネットはつながるし,Electronic Journalにもダイレクトにアクセスできるし,図書館は涼しくて快適で,周囲でも学生や研究者がいろいろ机に向かっていて,雰囲気が良くていいです.こんな設備をお金をもらって使わせてもらっているのだから,いい立場だなと思います.ここで仕事していて一番いいなと思う瞬間.

18時半まで図書館に籠もり,その後,買い物に行き,夕食を作る.今日の献立は,サンマの塩焼きにたっぷりの大根おろし,ご飯,トマトのスライス,焼き茄子,インゲンのゴマ和え,アスパラとオクラのソテー.

ネットサーフィンをし,いつも通り(泣)マリナーズの敗戦を動画ダイジェストで確認し,焼酎をロックで飲む.(焼酎を飲むのは実は珍しい)

ところで,子供たちと遊ぶときにはサッカーができるとポイント高いですね.

ボールをキープしていると,たくさんの子供たちが寄ってきて,それで羨望の眼差しで見られます.

本当は野球がしたいんだけど.

2011/08/27

モエレ沼公園

モエレ沼公園というところに行ってきました.




札幌,いろいろあっていい所です.

ま,夏が終わると,雪の冬が待ち受けているわけですが...

ダルビッシュ有

札幌ドームにダルビッシュ有を観に行ってきました.

この日は調子も良く,そしてプロに入って初めてというワインドアップの投球でした.

15三振を奪いながらも,自責点1,失点1での負け投手.この日の出来で勝ちがつけられないのは,ちょっと気の毒.日ハムの拙攻が目立った試合でした.

ダルビッシュは最高球速が156kmだったのだけれど,スピードガン以上にボールが「きている」感じ.伸びが素晴らしく,打者の手元でくいっと食い込んでくる雰囲気.

投球フォームも美しく,右手が身体にまきつく感じでリリースまでガマンされているので,バッターボックスに立ってみると,「びゅっ」といきなりボールが出てくるように見えるのではないでしょうか.

それ以上にこの日よかったのが,空振りを取る縦のスライダーとカウントを取る横のスライダー,それに110km代のスローカーブ,それにチェンジアップでした(「何があかんねん!」と言われそうですが,ちょっとツーシームが抜け気味で,それでカウントを悪くしたところを2回に狙い打たれました).

これらの球種をストレート(フォーシームファーストボール)と同じ腕の振りで投げられるのだから,バッターとしてはたまらない.

正直,日本の野球界では力をもてあましているような感じでしたね.

パリーグだと,今まで全盛期の野茂英雄,西崎幸広,阿波野秀幸,渡辺久信,渡辺智男,石井丈裕,岩隈久志,松坂大輔といった蒼々たる本格派を観てきた経験がありますが,恐らくダルビッシュはこの中でも一番なのではないかと思います.

しかも,年齢的にまだまだ伸びる余地があるというのが凄い.

私が今まで観てきた中での比較対象は,むしろロジャー・クレメンス,フレディ・ガルシア,ティム・ハドソンといったメジャーの一級とするべきなのかもしれません.もしかすると,ロイ・ハラデイやジャスティン・バーランダーと比較しても遜色ない投手になれる素質を持っているかもしれない.

というわけで,この選手はお金を払って観る価値のある選手で,その機会がたくさんあるというだけで札幌にいるメリットは高い.今後も生で観たいなと思いますが,メジャーでどれだけやれるのかを観てみたいという気持ちがあるのも正直な感想.

蛇足ですが,雰囲気があって,歩いたりキャッチボールをしているだけでもかっこよかったです(球場外で生で見たことはありましたが,やっぱりユニフォーム姿は別格).

iPhoneでズームなしの写真なので遠目で見えますが,実際はけっこう近い.腕のリリースポイントが見たかったので,3塁側の席に座りました.一度,バックネット裏で見てみたい.

2011/08/25

文庫本

自分のちゃんとした(?)ウェブサイトでも宣伝したのだけれど,生成文法の企てが岩波現代文庫から出版されました.

ハードカバーの改訂増補版で,手軽なサイズで読める本です.

生成文法の入門書みたいなのは巷にけっこうあるのだけれど,どれもわりと似たり寄ったりで,テクニカルな言語分析が多くて皆それなりにいい本なのだけれど,初学者に訴えかけたり,部外者の人たちが興味を持って読むというニーズにはなかなか応えられていなかったのではないかと思う.

そういう意味では,この書は翻訳者が腕利きの研究者ということもあり,概説も簡潔かつ要領を得たものだし,チョムスキーの思想的バックグラウンドや生成文法の目的というものがよく分かる有益な本なのではないかと思います.

本屋でちょっと立ち読みしてみて,いいかなと思われた人にお薦め.

2011/08/20

第93回選手権大会総括

日大三高が優勝しましたね.おめでとうございます.

結局,前評判通りというか,大本命が優勝した感じですが,私は,このチーム自体も好きですし,小倉監督も好きなので,勝手に納得しています.

それにしても,日大三高は強かったですね.攻守にスキがなさすぎて,文句のつけようがなかった.結局,苦戦したのは甲子園での智弁和歌山戦と,西東京大会決勝の早実戦くらいでしょうか(早実も中学の日本代表投手,内田くんを中心に最強チームとの呼び声が高かったのですが).

ここ一番で畳みかける攻撃力といい,鍛えられた守備といい,好投手吉永くんといい,とにかく高校野球のレベルを超えすぎて,対抗馬が去年の優勝校興南高校(ここも凄かったですが)ぐらいなんじゃないかって感じでした(今回の選手権大会に出た高校だと,原くんのいる東洋大姫路,釜田くんのいる金沢だと接戦になりそうですが,どちらのチームも攻撃力がなさ過ぎて吉永くんを攻略できなさそうだし,春の王者東海大相模も打力と守備は申し分なくとも,近藤くんでは日大三の打線を抑えられそうにない).

かといって,これだけ素晴らしいチームの選手だったとしても,次の段階で活躍できるかどうかと言われると別問題.特に,プロ野球の壁は高くて厚いのです.実際,10年前に優勝した当時の最強チームの主力選手も,結局プロでは鳴かず飛ばずで現役を終えざるを得ませんでした.内田,都筑,千葉ですら,出場機会すらほとんどなく,六大学(明治)に進んだ主砲,原島くんも結局,大学野球ではぱっとせず,選手生活を終えるに至っています(結局,残っているのはオリックスに下位指名された投手の近藤一樹のみ).

というわけで,甲子園で活躍しても,そこから次の段階で活躍するのは至難の業.世の中,野球の上手い人間なんて腐るほどいるのです(だから,早実で甲子園優勝,早大でも全国優勝した斎藤くんは,世間が思っている以上に凄いんです.そりゃ,松坂だの,ダルビッシュだのと比べられると一段も二段も落ちてしまうのですが).

それで,完全なる私見ですが,今回の日大三高の選手達を勝手に評価させてもらうことにしました.全選手を素晴らしいと賞賛の目で見ているということだけは,前提として頭に入れていだきたいと思いますが.

1番ショート:清水くん
→攻守と足の速さが光り,なおかつシュアな打撃でチームを引っ張った.大学レベルでの活躍は見込めるが,その後は2段,3段とレベルアップしないとプロの目はないと思う.

2番ファースト:金子くん
ショートも守れる器用さを持つファースト.シェアな打撃と足の速さも魅力.2年生なので,これからの伸び次第.

3番センター:畔上くん
見事なキャプテンシーでチームを牽引した素晴らしい選手ですが,これくらいのレベルの選手だと,6大学や東都の主力選手にたくさんいるかなという気がしないでもない.

4番サード:横尾くん
強い肩と引っ張り専門の力強い打撃が印象的.ただ,守備では両サイドの動きがちょっと緩慢.打撃では,テークバックからの振りが大きすぎて,かつ変化球に対する対応が雑.意外と起用にいろいろ克服して,西武の中村みたいな選手になれるのかもしれませんが,まずは木製バットでも同じような打撃ができるのかどうかというのがポイントか.次の段階ではいろいろと苦労しそうな印象.

5番ライト:高山くん
シュアな打撃に,速い足,強い肩と3拍子揃った選手で,今回の日大三高の野手では一番プロに近い選手と見る.特に,今日のようにインサイドの球をバックスクリーンまで運べる肘の柔らかさは天性の物.今後の活躍に期待したい.

6番セカンド:菅沼くん
今大会のラッキーボーイ的存在.本職は外野みたいだが,セカンドの守備もそつなくこなす器用さを持つ.テークバックからの運びにムダがない打撃で,恐らく,大学進学後もそれなりに活躍するのではないかと見る.

7番キャッチャー:鈴木くん
チームのガッツマン的存在で,とにかく身体を張ってボールを止める動作が印象的.インサイドワークはそつないが,肩がそれほど強くないのがウィークポイント.しかしながら,投手の信頼を集める性格らしいので,チームとしては尊重される捕手になれるのではないかと思われる.

8番ピッチャー:吉永くん
大黒柱として優勝に貢献したエース.最速149キロの速球をコーナーに投げわけ,キレのあるスライダーとシンカーをストレートと同じ腕の振りで投げられる強みを持つ.美しい投球フォームにどっしりとした下半身も印象的で,ここという場面では確実に三振が取れる力を持っているのもいい.時折,気を抜いて制球を乱して点を取られるのが玉に瑕だが,大学でもプロでも休養はそれなりに与えられるはずなので,ペース配分に気を取られる必要はないはず.ツーシームで右打者の内角,左打者の外をつく投球を身に付けられれば,プロでも十分に活躍できると思う.早稲田進学志望ということで,早実の内田くんとのダブルエースが確立できれば,早稲田大学も復調のきっかけになるはず.

9番レフト:谷口くん
足が速く,攻守でなおかつ,器用なバッティング.他の強豪チームなら,十分に1番か2番をはれる実力.今後は,進んだ先のチームの事情次第といったところか.

ま,皆さん,若いので,これからも大化けする可能性はありますしね.楽しみです.

でも,野球を辞めても,まっとうな道を進んで欲しいものだと思います.日大三で小倉監督の指導を受けていれば,間違いはないと思いますが.

2011/08/17

変だとは思うのだけれど

今,住んでいるところから,最寄りのポストは郵便局の前と,H大さんの教養棟の中にあるのだけれど.

H大さんに書類を送らないといけないときに,ちょくちょくH大さんとこのポストに郵便を出しています.

それで,実は宛先が同じ建物の中であったりする.

こういう郵便物の経路ってちょっと知りたいなと思うのだけれど,たぶん,一旦回収して郵便局の集配所に行ってから,また戻ってくるわけですよね.

郵便物くんの立場から言えば,

「なんで投函した場所に帰ってくるねん」

って気分にはならないのだろうかと,ちょっと思う.

めんどうなので,直接目的地のメールボックスに入れてやろうかとも思うのだけれど,消印がなければ(気づかないと思うけど)ちょっと変に思われるんでしょうね.

ま,今日も普通にポストに投函してきますけど.

2011/08/15

目線が変わる

えっと,相変わらずの高校野球好きで,今日も第1試合と第4試合を途中から観たのだけれど.

智弁学園,凄いですね.9回ツーアウトから8得点て.

なんか今年は「大逆転!」という試合が多いですね.

横浜高校はユニフォームも,校歌も(最近,ポップスぽいのとか,変なのが出てきつつあるけど,私は堅いのが好きだ),チーム力も,そして渡辺監督も好きなのだけれど,智弁学園はけっこう縁があるというか,地元に近いし,出身者に知り合いも多いので,帰宅して8回から観戦している間はずっと応援していました.

というわけで,アドレナリンがかなり出てきました.

野球としてゲームを楽しむというのももちろんあるのだけれど,最近は,親の視線から考えることが増えてきましたね(まだ,独身ですけれど).熱闘甲子園なんかで,親が子供の活躍を観に来られるという話題があると,ついついこっちも嬉しくなってしまう(ちなみに明日は若くして両親を亡くして,祖父母に育てられたという能代商業の4番山田くんが出てきますね.祖父母が観戦に行けるみたいなので,自分のことのように嬉しい).

夏の大会は文字通りの一発勝負で,もの凄いプレッシャーの下で試合をしているのだけれど,未だに土壇場で戦っている選手たちを観ると,自分の過去を思い出します.もちろん,素晴らしいプレーをする高校球児たちは,年下とはいえ尊敬してしまいますが(野球を知らない人たちに,一つ一つの基本的なプレーを実践するのに,どれだけの積み重ねがあるのかということを詳しく説明したくなるくらいです).

明日は,智弁和歌山と日大三高の対決が楽しみです.

私も,運動神経のいい男の子を産んでくれそうな人と結婚しようかな?(「選択権はお前にあるのか?」って?...すみません)

2011/08/13

夏休み開始

えっと,最近は大学でもきっちりと15回授業を実施しなければならないという縛りがけっこうきついので,だいたい8月の2週目で国立大学の講義が終わり(私立だと1週間くらい早い),私もやっとこさ前期の講義が終了しました.

しかしながら,厄介なのが,試験の採点 or レポートというもの.

ちょっと多めに概算して,1クラス40人の講義を10コマ担当していると考えれば,400人分の答案に目を通さないといけないという計算になる(10コマもやるもんじゃないですね).

正直,けっこうめんどうくさいし,時間がかかる(そういや,母校の教員で数人,学部生のレポートは読まないと断言されていた人たちがいたな.今となれば,その気持ちがよくわかる.そのうちの一人が今,学長さんであるということはナイショ).

しかしながら,教員である以上はフェアネスを守らないといけない.

というわけで,この1週間ほど,高校野球を観ながら(「いい加減やん」と言われたらそれまでですけれど)採点をしていました.(単純作業だと集中するほどでもないので,ちょっとした雑音が欲しくなる)

それで,今日,私の生まれ故郷の通称「かしこ〜(でも,所謂,大阪3K私学...)」の試合途中3回表に,めでたく採点終了!

というわけで,私も夏休みに入ります(締め切り控えた論文とか書いて,すぐに終わる予定ですが).

ところで,先日,またしても男の一人暮らしということで,学生さんたちに,「先生,野菜はちゃんと食べないといけないですよ」とか言われたのだけれど(食生活の話題になったのは,ある学生さんがカップラーメン生活をしているという話から.あかんよー,若いうちからの不摂生は),私は栄養学科のある本学でも,たぶん野菜を多量摂取する人の上位ベスト5に入るのではないかと思う.

何せ,2日前と1日前の夕食のメニューが「トマトと小松菜とレタスのフレッシュサラダ,インゲンのゴマ和え,焼き茄子のサラダ,冷や奴,マンゴーピューレとヨーグルト」で,今日も「フレッシュサラダ,インゲンのゴマ和え(いんげんがなぜか最近めっぽう安いのだ),パスタサラダ(リーゾというお米の形のパスタ,キノコのソテー,ズッキーニのソテー,トマト,パプリカが入っている)」という食事.ちなみに夕食に炭水化物を取るのは多分,5, 6日ぶり.

なぜこのような食生活をしているのかと聞かれてもイマイチよく分からないのだけれど,たぶん,野菜が安くておいしい時期だということと,一人分だと野菜だけでお腹がたくさんになっちゃうからという事情があるのだと思う.肉や魚を買って食べるだけのスペースがないというか.

そういうわけで,自称,バランスの取れた食事をしているのだけれど,「血が薄くなりそう」とか言われてしまいました.ま,実際,健康診断で貧血気味という結果が出てしまったのだけれど.

それでは,皆様,よいお盆休みを.


今日のサラダはこんなのです.チコリ,トマト,サニーレタス,サラダ用のほうれん草が入っている.挽いた塩と胡椒,エクストラバージンオリーブオイル,それにライムないしはレモンを搾ってから,バルサミコをかけて混ぜてます.この時期には酸味があってなかなかおいしい.この分量が2回分できちゃうので,必然的に夕食のメニューが2日かぶるし,お腹もわりと一杯になってしまう.

2011/08/09

いつ禿げるか

明らかな性差別だと思うのですが,「チビ,デブ,ハゲ」の3拍子揃ったら,なんか適切に基本的人権が守られないような気がします.

特に,女子大の教員なんかをやっていると,この3拍子を揃えてしまったら,それこそ,存在しているだけでセクハラ扱いされそうというか(本当は逆なのに),声をかけただけで不快に思われたり,講義中に指名しただけでセクハラ親父と思われてしまいそうなので,けっこう深刻な問題であるような気がする.

何せ,セクハラの基準は,当該の関係者が不快に思うか否かが全てなのである.

この3拍子が揃ったら,学生さんをオフィスに呼び出しただけで一発訓告,下手をすれば解雇の憂き目に遭いかねない.

うーん.

まず,私は残念なことに,ちっこい.

牛乳もたくさん飲んで,運動もたくさんしていたけれど,ちっこいものはちっこい.これは努力ではどうしようもできなかったのである.

次に,デブかどうかははっきり言って,病気でもなければ自己管理の問題なので,これはコントロール可能である.私は,サイズは残念なのだが,プロポーションと体型はなかなかのものである.今後も適切な食生活と,適度な運動を続けていればなんとかなりそうだ.

問題は,ハゲである.

これも努力ではどうしようもない.

頑張ろうが何をしようが,お毛ヶ様は抜けられる時には抜けられてしまわれれるのである.

というわけで,3拍子のうち1つだけとかいう話だとたいした罪でもないような気がするのだが,3拍子のうち2つを満たしてしまうとなんか,ヤバイ事態になってしまいかねない.

それで,Baldness-calculatorという診断サイトがあるのでやってみた.

8つの質問に答えれば,いつ禿げる見込みなのかが分かるものなのである.

結果は.

私は75歳で禿げるという予測であった.

うむ.

どうやら,3拍子のうち1つで済みそうな見込みである.

ちなみに女性が満たしてはならない3拍子って何でしょうね?

2011/08/03

小難しい話

えと,何の因果か,あたしゃ,生成文法だの形式意味論だのといった,簡単に説明しているつもりでも「難しい」とか思われる理論に興味があって,それを生業としているわけだけれど,時々,部外者でも分かりやすいような話を聞くと羨ましいなと思うことがあります.

先日,H大(注:母校ではない)さんで社会心理学の結城さんの話を学生さん伝に聞いて,「そんなもんかね(ま,分かりやすいし,事実だとするとおもしろいけど)」という感想を持ちました.

まぁ,理解にそんなに知的負荷がかからなくて,かつ「おもしろい」とかいう話なんですね.

この研究者は,この分野では有名らしいですが,例えば,日本の顔文字で笑顔は

( ^ _ ^ )

なんかが代表的で,欧米では

: - )

なんかが代表的ですよね(注:横向きに見る).

統計的に実験してみたらしいのだけれど,日本人は目の形,アメリカ人は口の形を見て笑顔かどうか(そして感情を)読み取るのだというお話でした.

ソフトな感じなのがいいのかなとも思うし,この手の知的負荷がかからなくて,理解しやすいという事柄に快感を覚える人たちが最近の大学生さんには多い印象なので,こういうのがイマドキの優秀な学生を惹きつけるコツなのかもしれない(しかし,言語学でもそうだけど日本人って文化相対論が好きな人が多いですよね).

まぁ,言語学にもこの手のソフトな手法を用いている分野に認知言語学というのがありますけれど.

個人的には,ありきたりな一連のデータを持って来て,それを理論でサクサクと切っていったり,日常のごくごく「当たり前」のような物事に理論的「説明」が与えられることの方がおもしろいと思うのだけれど,これは感性の違いというか,理解してもらうのにけっこう長い道のりを経てもらわないといけないので,なんか初学者を惹きつけるのにいい手段ではないなって気がしてしまいます.

なんか工夫せんとあかんのやろな.

2011/08/02

教育という産業

昨今の私立大学は,推薦で下手をすると半分くらいの学生を集めるという手段を取っています.

高校の成績は人並み以上にあり,人格が破綻しているという人でもなければ,だいたい簡単に合格できてしまうのが現状である.

というわけで,受験勉強に一番熱が入る年末年始に勉強しない学生さんたちがたくさん入学してくるので,そういった学生さんたちにいかにして勉強していただくかというのは,中堅以下の私立大学全体が抱える悩みの種.

そういうわけで,入学前準備講座というものに予備校もぼちぼち参入してきたみたいで,T(東(つまり天竺と逆方向)に進む(授業料が)高い学校)という,業界では実は評判のよくない予備校さんの話を聞いてきました.

単刀直入に言えば,全ての話が作り物っぽくて,しかもかなり嘘をついていらっしゃいました.

まぁ,営業さんも元業界関係者が混じっているとは微塵も想像していなかったのかもしれないけれど,「200人以上の講師を抱えている」とか,「優秀な添削者たちがたくさんいる」とか,全部,デタラメやん.

悪いけど,あんたんところの予備校って,生授業をする講師が両手と両足があったら全教科数えられて,添削者とか普通にその辺の大学生のバイトさん雇ってますやん.イマドキはバイト情報誌なんかも簡単にネットで見られるのに(確認した).

何でそんな見え透いた嘘をつくかな.

それと,誰もわからないとか高をくくっていたのかもしれませんが,少なくとも英語の教材のレベルが極めて低い.

デタラメだ.

数ページ読んだだけで,知識がないというか,英文法の体系が頭に入っていない人が書いたということがはっきりと分かる.

こんなもん,うちの学生さんたちに金払わせて読ませられませんわ.

定期的に学生さんのところに電話をかけて,添削文章をできるだけ褒めたらそれだけで勉強するとか,DVDを見るとか,ちょっと俄には信じられませんね.

まぁ,優秀な人たちを雇うにはそれなりにコストもかかるわけで,システムに粉飾がないというか,教育のどこにお金をかけて,コンテンツを常に批判される場所にさらして,適宜,開発を行っているという予備校は,基本,KさんとSさんだけなんだろうと思う.

これは,数年にわたって蓄積された「信頼・信用」だし,それに毎年自分が相手にしている学生さんたちに大学受験指導を行っている,進学校の先生方の毎年の評価をクリアし続けていることによって形成された一定のクオリティなのであると思う.

教育という実態のないものに対しては,この種の信頼感は確実に資本価値となりうる.

実質,やっていることに大差がなくても,日本では東大,アメリカのハーバード,イェール,プリンストンの御三家,イギリスのオックスブリッジで教育を受けたということに,みんながそれなりの価値を置いているということは,この種の教育を提供している集団に対する信頼感と等価であると思う.

また,そういった教育は基本,対人関係を主眼に置いているものである.

人は,教育を施してくれるレクチャラーと対面することができ,人と人との息づかいが共有できるという実感に対して,対価を支払うのである.

授業料が高くても,人が払うことを(あまり)厭わないのはそのためである.

単に知識を仕入れるだけであれば,本でも何でも購入すればすむ話なのである.

例えば,マイケル・サンデルの講義を直に聴くためにハーバードの学生は勉強し,お金を払っているわけである.単にサンデルの思考と授業内容を知って満足するというのであれば,巷の本とiTunes Uと論文を購入するなり無料でダウンロードすれば済む話なのだ.

ある人,Aがサンデルの講義にハーバードで直に参加し,討論した上で単位を取得した場合と,BがiTunes Uで全て講義内容を覚えたという場合,前者に価値が置かれるのはそのためである.

話を戻して,新規参入をしたければ,それなりの覚悟と自信と,それと内容のあるソフトとハードを持って来てもらいたかったものである.

人を動かしたいのであれば,教育という現場であれば,やはり人が必要であると思う.

優秀な人材を一定数育て,そういった人たちを学習前教育に投入してくれるのであれば,より魅力的な商品が提供されると思う.

現在の予備校界の現状を見て,対面授業に重きを置いたKさんが躍進,なんだかんだで東京三菱他に買い手がついて,倒産のピンチを免れたSさんも対面重視,衛生授業やDVD重視のYさんやTさんの惨状を見れば,自分たちでよく分かっているだろうに.

単に「ビジネスチャンスだから」といって,適当に今あるコンテンツを貼り合わせて,DVDを新たに制作して持って来て,「はい,そうですか」とすんなり首を縦に振るほど,大学教員もバカではない.

営業は押し,と思っているのかもしれないが,それは違う.

大学も自分のところで預かる学生にお金を払わせて勉強させる以上は,それなりの信頼感がなければ投資をすることはできない.

その種の信頼感を確立するに足るシステムを作って持ってこられれば,もちろん,我々も諸手を挙げてお金を出すことになるであろう.

まぁ,私の本務校が今も普通に生きているのは,先人達の積み重ねてきた伝統があるからなんだろうけど.

って,いつまでものんびりしていて大丈夫という保障は今後もありませんけどね.