2011/08/20

第93回選手権大会総括

日大三高が優勝しましたね.おめでとうございます.

結局,前評判通りというか,大本命が優勝した感じですが,私は,このチーム自体も好きですし,小倉監督も好きなので,勝手に納得しています.

それにしても,日大三高は強かったですね.攻守にスキがなさすぎて,文句のつけようがなかった.結局,苦戦したのは甲子園での智弁和歌山戦と,西東京大会決勝の早実戦くらいでしょうか(早実も中学の日本代表投手,内田くんを中心に最強チームとの呼び声が高かったのですが).

ここ一番で畳みかける攻撃力といい,鍛えられた守備といい,好投手吉永くんといい,とにかく高校野球のレベルを超えすぎて,対抗馬が去年の優勝校興南高校(ここも凄かったですが)ぐらいなんじゃないかって感じでした(今回の選手権大会に出た高校だと,原くんのいる東洋大姫路,釜田くんのいる金沢だと接戦になりそうですが,どちらのチームも攻撃力がなさ過ぎて吉永くんを攻略できなさそうだし,春の王者東海大相模も打力と守備は申し分なくとも,近藤くんでは日大三の打線を抑えられそうにない).

かといって,これだけ素晴らしいチームの選手だったとしても,次の段階で活躍できるかどうかと言われると別問題.特に,プロ野球の壁は高くて厚いのです.実際,10年前に優勝した当時の最強チームの主力選手も,結局プロでは鳴かず飛ばずで現役を終えざるを得ませんでした.内田,都筑,千葉ですら,出場機会すらほとんどなく,六大学(明治)に進んだ主砲,原島くんも結局,大学野球ではぱっとせず,選手生活を終えるに至っています(結局,残っているのはオリックスに下位指名された投手の近藤一樹のみ).

というわけで,甲子園で活躍しても,そこから次の段階で活躍するのは至難の業.世の中,野球の上手い人間なんて腐るほどいるのです(だから,早実で甲子園優勝,早大でも全国優勝した斎藤くんは,世間が思っている以上に凄いんです.そりゃ,松坂だの,ダルビッシュだのと比べられると一段も二段も落ちてしまうのですが).

それで,完全なる私見ですが,今回の日大三高の選手達を勝手に評価させてもらうことにしました.全選手を素晴らしいと賞賛の目で見ているということだけは,前提として頭に入れていだきたいと思いますが.

1番ショート:清水くん
→攻守と足の速さが光り,なおかつシュアな打撃でチームを引っ張った.大学レベルでの活躍は見込めるが,その後は2段,3段とレベルアップしないとプロの目はないと思う.

2番ファースト:金子くん
ショートも守れる器用さを持つファースト.シェアな打撃と足の速さも魅力.2年生なので,これからの伸び次第.

3番センター:畔上くん
見事なキャプテンシーでチームを牽引した素晴らしい選手ですが,これくらいのレベルの選手だと,6大学や東都の主力選手にたくさんいるかなという気がしないでもない.

4番サード:横尾くん
強い肩と引っ張り専門の力強い打撃が印象的.ただ,守備では両サイドの動きがちょっと緩慢.打撃では,テークバックからの振りが大きすぎて,かつ変化球に対する対応が雑.意外と起用にいろいろ克服して,西武の中村みたいな選手になれるのかもしれませんが,まずは木製バットでも同じような打撃ができるのかどうかというのがポイントか.次の段階ではいろいろと苦労しそうな印象.

5番ライト:高山くん
シュアな打撃に,速い足,強い肩と3拍子揃った選手で,今回の日大三高の野手では一番プロに近い選手と見る.特に,今日のようにインサイドの球をバックスクリーンまで運べる肘の柔らかさは天性の物.今後の活躍に期待したい.

6番セカンド:菅沼くん
今大会のラッキーボーイ的存在.本職は外野みたいだが,セカンドの守備もそつなくこなす器用さを持つ.テークバックからの運びにムダがない打撃で,恐らく,大学進学後もそれなりに活躍するのではないかと見る.

7番キャッチャー:鈴木くん
チームのガッツマン的存在で,とにかく身体を張ってボールを止める動作が印象的.インサイドワークはそつないが,肩がそれほど強くないのがウィークポイント.しかしながら,投手の信頼を集める性格らしいので,チームとしては尊重される捕手になれるのではないかと思われる.

8番ピッチャー:吉永くん
大黒柱として優勝に貢献したエース.最速149キロの速球をコーナーに投げわけ,キレのあるスライダーとシンカーをストレートと同じ腕の振りで投げられる強みを持つ.美しい投球フォームにどっしりとした下半身も印象的で,ここという場面では確実に三振が取れる力を持っているのもいい.時折,気を抜いて制球を乱して点を取られるのが玉に瑕だが,大学でもプロでも休養はそれなりに与えられるはずなので,ペース配分に気を取られる必要はないはず.ツーシームで右打者の内角,左打者の外をつく投球を身に付けられれば,プロでも十分に活躍できると思う.早稲田進学志望ということで,早実の内田くんとのダブルエースが確立できれば,早稲田大学も復調のきっかけになるはず.

9番レフト:谷口くん
足が速く,攻守でなおかつ,器用なバッティング.他の強豪チームなら,十分に1番か2番をはれる実力.今後は,進んだ先のチームの事情次第といったところか.

ま,皆さん,若いので,これからも大化けする可能性はありますしね.楽しみです.

でも,野球を辞めても,まっとうな道を進んで欲しいものだと思います.日大三で小倉監督の指導を受けていれば,間違いはないと思いますが.

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