2013/06/15

何を教えれば

暑いせいで体力が取られているせいか,3時前後になるとめちゃくちゃ眠たくなる.

前任校にカフェのようなものはなかったが,現任校はドイツ式のカフェがあるので,眠気覚ましにちょくちょく珈琲を買いに行っている.

先日,たまたまカナダ人の同僚を見かけたので,一緒に珈琲を飲みながらいろいろと雑談をしたのだけれど,日本の大学で何を教えればいいのかけっこう悩む.

難しい.

今は英語科目を1つだけ持っているので,中間のまとめとフィードバックを兼ねて,ちょっと学生さんたちに英語で簡単なエッセイを書いてもらった.

意外に(失礼!)英語の文章が書ける学生がちらほらといたのを見かけたのは収穫だったが,一方で読んでいてガックリとする内容のものもある.

3, 4名だが現在の興味etcを書いてくれたのだけれど,

「科学にも,数学にも,物理学にも,生物学にも,工学にも,ITにも,経済にも,政治にも,言語学にも,心理学にも何にも興味がありません」

とかなんとかかんとか.

彼らが英語のレベルもお粗末で,手の付けようがない人たちだったらこちらも気にならないのだけれど,彼らの書く文章の水準は一応,平均前後のものだった.

というわけで,うちの大学の平均値前後の,つまりヴォリュームゾーンに位置している人たちには,アカデミックな内容の講義は求められていないということがわかった.

残念.

彼らと雑談をしていると,海外がなんとかかんとかとか,食べ物がどうだとか,ファッションがどうだとか,その手の話は楽しいらしく,よく食いついてくる.

授業でもこの手の話ばっかりしてくださいとか言われたのだけれど,私はまだ青いせいか,学術的な内容を扱うということから逃げたくない.

なんだかな.

といった内容のことをカナダ人の同僚と話していたのだけれど,彼も最近授業内容についてのフィードバックを求めて簡単なエッセイを書かせたらしく,その内容について教えてくれた.

「16人中,10人が課題をなくしてください」

と言っていたとか,なんとかかんとか.

「授業に出席していれば,英語力が上がるような授業をして欲しいetc」

という話を聞かされたのだそうで.

日本ではどうも大学入学まで手取り足取り教え導いてくれるせいか,なんでもかんでもこちらが用意しないと学生さんたちが能動的に何かをするなんていうことはないのである.

これが現実.independent studyという形式は,日本でなんとか取り入れられないのだろうか.

ちなみにこの同僚はイギリスでPhDを取ってきたので,一緒に教育システムの違いについていろいろと話をしたのだけれど,同じような問題意識は持っていたようである.

ただ,彼によれば,

「いやー,課題をしたくないとか言っているのは,16人中たったの10人だからねー」

という話.

単なるジョークなのだが,あくまで前向きである.もしかすると,16人中,6人は積極的に勉強をしようという人たちなのかもしれない.

うちに非常勤で来ていたことがあるという知り合いによれば,私の所属のお隣の学部の講義では,授業中に女学生が男子学生の膝の上に乗っかってチュッチュしていたとかいう動物園のような状況だったそうなので,うちの所属はそれなりにいい学科なのかもしれない.

まぁ,前向きに,そして適当に考えて生きていこう.

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