2013/06/19

味が濃い

現任校で,お昼は大学の食堂を専ら利用している.

朝から弁当を作るほどマメではないし,それにご飯は温かいものがいいのである(冷たい麺もこの時期はいいのだけれど).

しかし,この地域,関西圏から離れているせいか,いろんな物の味が濃いことが多いのである.

しょっぱい.

麺の汁に醤油が多いのもそうだけれど,今日はB定食で食べた鯖の味噌煮がとにかく塩辛かった.

何せ,赤味噌をドバーッとかけてあるのである(見た目ほどはしょっぱくなかったが,それでも辛い).

さらに,これだけ味噌を使っているのだから,かぶらないように飲み物は吸い物か何かを用意しておいてくれればよかったのだけれど,鯖の味噌煮の味噌に負けるものかという勢いで,赤出汁の濃い味噌汁が添えられてある.

...

こんなん食べてたら血圧上がりまっせ.

思わず,私は坪内石斎の話を思い出した.

坪内石斎は京で名をはせた料理人であったが,織田信長が京から三好衆を追い出したときにそのまま捕虜になっていたのである.

牢に入れられてから,4年目.彼は機会を得て,信長に料理を振る舞うこととなった.

しかし,

「こんなものが食えるか」

と信長の怒りを買ってしまった.

とりあえず非礼を詫び,翌日再び料理を作る機会を得た石斎が振る舞った料理に,信長は舌鼓を打ち,賄頭として取り立てられることとなった.

石斎は当初,京料理を振る舞ったのである.京料理は素材の味を生かし,調味料を使いすぎないことが重要であったが,信長は尾張の出身であったので,田舎料理の濃い味を好んでいたのである.

というわけで,当時から中京地区の料理の味付けは濃いまま,その伝統が受け継がれてきたのであろうと思われる.

関西の薄味に慣れている私には,けっこう厳しいのだけれど.

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