2013/08/21

女性の心理について考える

えと,1学期の授業が終わって,その後,しばらく札幌に帰省していました(現在の心の故郷は札幌です).

ここ最近は,普通に暑い夏を体験しているのですが,名古屋は寝苦しいですね.まぁ,大阪もこんな感じだったような気がしますが,札幌でしばらく夏を過ごし,そして今年もちょっと札幌にいると本州の夏の厳しさが身にしみてよくわかります.

前任校にもちょっとお邪魔してみましたが,ちょっとした有名人になった気分になりました.

さてさて.

今日は本当にどうでもいいことなのですが,先輩の女性言語学者と女性の本音について雑談をしていたのですけれど.(参考urlはこちらhttp://labaq.com/archives/50822456.html

女性の意図と言葉の表面上の意味が違いすぎて,そもそも言語学の意味論なんて意味がないのではないかというお話だったのですが,女性の本音をくみ取るなんていうことを考えていると,そもそも文学すらいらないのではないかという意見もありました.

私は3年間も女子大にいたというのに,女性の気持ちのくみ取り方をさっぱりわからないまま移籍してしまったようです(そして現任校も女性の方が多いという).

なんてことを考えている間に,私はちょっとした物語の型について思いつくことがありました.

物語の型というと,ちょっと小難しく聞こえますが,単純に考えてみましょう.

例えば,よくある男性用の物語,特に少年マンガの話を考えてみると,「少年が大きな敵を前にして,数々の障害を乗り越えて成長していく物語 」という型でくくることができます.

我々三十路世代の思いつくところでいくと,機動戦士ガンダム(アムロ,カミーユなどニュータイプと呼ばれる少年たちが成長し,活躍する),聖闘士星矢(星矢たち青銅聖闘士がコスモを高め,成長していく),北斗の拳(北斗の末っ子のケンシロウが成長して,活躍する)など,枚挙に暇がありません.戦闘じゃなくて,スポーツも考慮すれば,キャプテン翼,キャプテン,スラムダンクもこの型に当てはまるし,ラブコメ要素も入るのであれば,タッチも入れて大丈夫かと.

 この種の型が大きく受け入れられるのには,それなりに普遍性があり,多くの男性の潜在的な欲望を主人公たちが叶えてくれるところに共感できる部分があるというのは間違いなさそうです.

というわけで,広く受け入れられている物語の型を分析することによって,その読者対象が抱いている潜在的な願望を顕在化することができるのです.

ふむ.

というわけで,ラブコメというか,女性視点で女性向けに書かれた物語なのだけれど,よくよく考えてみると,ある種の型が存在するということがわかります.

それは,「ヒロインの女性に心を寄せる男性キャラが少なくとも2人はおり,1人は誰にでもモテるような人気キャラなのだけれど,ヒロインに対する扱いがぞんざいで,きまぐれで,優しさというものがほとんど感じられない(しかし,まれにキュンとさせるような行動を取る)タイプ.もう1人が常に自分のことを考えていてくれて,繊細で,マメで気配りができ,優しさも強さも兼ね備えているタイプ.それで,ヒロインは前者に心を奪われながらも,時々は後者にも心が動き,最終的には振り回されつつも前者を選ぶ物語」という型になっているということである(端的にまとめられなくてすまない).

例を取ってみよう.

そもそもサンプルが少ないのであるが(ただし,ここの話については多くの女性から共感を得られたということを付記しておく),映画にもなった「僕らがいた」という話がある.

ヒロインの高橋は,矢野という男に思いを寄せるが,突然連絡がこなくなり,振り回される羽目になる.それで,竹内というこまめに尽くしてくれる人物がプロポーズまでしてくれるのだが,これを拒み,最終的には矢野と結ばれ,めでたしめでたし(になったのだろうか)という話である(少なくとも映画はそういう話だったはず).

現実的に考えれば,これだけ尽くしてくれた竹内くんが兵糧攻め(ヒロインの高橋が会社から疲れて帰ってきたところを,手作り料理でもてなすというシーンがあったのと,長期戦ということに引っかけて私はこう呼びたい)で勝利を収めてもいいのではないかと思うのだが,女性心理としてはこれではダメなようである.

やはり,他人から思われるよりも自分の心のトキメキの方が重要なのであろう(きっと).

この物語の型を分析してみると,とある女性の潜在意識があぶり出されることになる.

それは,「かっこいい男性にときめきつつ,それを追いかけつつも,一方でやはりそれなりにさわやかなイケメン(少女マンガにおいて不細工が活躍する場面はない.ナッシング,ゼロ)がマメに自分に尽くしてくれ,その両者の間で揺れ動きつつ,迷って,困りたい」という心理である.

黒か白か,1か0かで判断することを女性はしたくないのである.「あっちもいいし,こっちもいい」という優柔不断さ,ヤジロベー,均衡の取れたシーソーこそが女性心理の基本なのである.

たぶん.

というわけで,いい加減,いいおっさんに片足を突っ込むお年頃になりましたが,他人の心理ってわからないもんですね.深層心理は理論が決めるとか,そういうすっきりさっぱりしたお話ってないのだろうか.

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