2014/03/06

帰国(ホバートから)

ホバートで,大学の図書館で論文を読み書きして,大学関係者とちょっと喋って,それで学生さんの様子をうかがって,というのんびりな生活も終わりの時が来ちゃいました.

ちなみに,主な仕事場所だった英語教育センターは小高い丘の上にある建物で,そこからはこういう風景が見える.



というわけで,帰国の途につく.

飛行機の出発時間は午後の1時からだったので,10時前にブランチにお出かけする.宿泊していたMotelはSandy Bay Roadという大きなストリート沿いで,そこから10分弱歩くとThe Dutchesというちょっと小洒落たカフェがあるのだけれど,ここのローストパンプキンリゾットボールとソイのカプチーノがえらく気に入ったので,最後にここで食事をすることに決める.

要するに南瓜の入ったライスコロッケに,とろとろのマスカルポーネチーズが入ったものだけれど,これがとてもおいしい.南瓜の味がしっかりとしていて,まろやかで甘みがある上に,程よい温度に温められたチーズがしっかりと利いている.ライスボールはまろやかさ全開という雰囲気なのだけれど,ロケットのサラダと自家製のジェノベーゼペーストにしっかりと酸味が利いていて,これがちょうど箸休めのような働きをしているのだ.

ライスコロッケだけだと,ちょっとまろやかに過ぎるという感じになっちゃうのだけれど,所々で存在感のあるサラダに出くわすので,単調な味になっていないのが特徴なのである.



サラダの下には,あと2つのライスボールが隠れております.

それと,オーストラリアのカフェで飲むカプチーノ(ないしはラテ)は,基本的にとてもおいしかったです.

エスプレッソがしっかりと「苦い」味で,ちゃんとイタリアンローストの存在感があって,その上に乗っているクリームの泡がとても繊細で凄く気に入りました.日本に帰ったら,カプチーノを入れられるマシーンを購入しようかと今,迷っているところ.

ちなみにこのカフェのソイは凄くまろやかで,とても自然な甘みがあります.スターバックスのソイラテもけっこう好きなのだけれど,味と泡の繊細さでこちらのカフェの勝ちですね.このカフェが近所に出来れば良いなと思うのだけれど,まぁ,難しいですよね.ち自力でこの味に似たようなものでも作ってみようかなと思っています.


というわけで,無事に最後の晩餐も終え,同僚のイギリス人に引き継ぎの話を終えてから,帰国の途につく.

空港まではバスとタクシーの2つの手段があるのだけれど,時間に融通が利くタクシーを選択.どうせ経費で落ち,ってゴホゴホ.

リセプションでタクシーを呼んでおいてもらったのだけれど,ちゃんとon timeに到着している.

タクシーのおじさんはいかにも田舎にいる「おっちゃん」という雰囲気で,とてもアクの強いオーストラリア訛の英語を話す.

この数週間の滞在でオーストラリア英語に少しは慣れたかなと思いたいのだけれど,やっぱり全部を聞き取れるほどにはなっていない.私の滞在期間の前半と後半でそれぞれ別々のイギリス人の同僚と仕事をしていたのだけれど,彼らもけっこう聞き取れていなかったり,喋ったことが伝わっていない様子を見て,自分も安心して (?) いたので,聞き慣れないところは遠慮なく聞き返したり,自分の言い回しもあれやこれやと変えてみてなんとか伝える技術を身につけているところでした.

基本的には,自分が話す分には通じるのだけれど,向こうがまくし立ててくるとわからなくなる感じです.こういうの,イギリスにいた時のローカルな人たちとの会話であった風景だよな.

ところで,このタクシーのおじちゃんは,「今日はこんなに天気が良いのに,なんでホバートを出て行くんだ」,「日本なんてせわしなくて大変な国なんだろ,ホバートに住めばいいじゃないか,マイト (mateのオーストラリア発音) 」,「タクシードライバーになれよ,仕事ならあるぞ,マイト」といった話をしてきたのだけれど,まぁ,ホバートに10年も20年もいられるかと言われると,ちょっと難しいような気もする(シドニーやメルボルンならいいかもしれないけれど).

帰国便ではなぜかインターネットの事前チェックインができなかったので,空港で手続きをすることになる.今回は,

1 ホバートからメルボルンへ
2 メルボルンからシンガポールへ
3 シンガポールから名古屋へ

という3つを連続で乗り継ぐ,ちょっとしたジャーニーになっている.

ホバート国際空港は小さくて全然混んでいないし,手続きはとても簡単に終わる.1つ目の便はVirgin Australia, 後の2つはSingapore Airlineに乗ることになっていたのだけれど,預かり荷物は直接名古屋で受け取れるみたいで,ちょっと安心なような不安なような(3つ乗り継ぐと,なくされる可能性が高まるようで).

ホバートはセキュリティチェックも簡単で,出発便が出るまでにパソコン台と椅子があったので,そこで書類書きの仕事をする.無線がない(有料と思われるものはあったけれど,特に急ぎの用事もないので無視)のはちょっと難点だけれど,下手に遊ぶ暇もなくて,わりと仕事ははかどる.

メルボルンまでの飛行時間は1時間ちょっと.というわけで,メルボルン空港で3時間ほど時間をつぶさなくてはならない羽目になる.

自分はダイナースカードというクレジットカードを持っていて,世界中のたくさんの空港ラウンジが無料で使えるのが便利なのだけれど,残念ながらオセアニアの空港ではほとんど使用できないので,普通に待合室で時間をつぶすことになる.

メルボルン空港は,場所によっては有料無線,無料の無線があるので注意したいところ.ちょっと歩けば普通に無料のwifiゾーンがあるので,そこで一通りメールのチェックとインターネットサーフィンで時間をつぶし,論文を1本読むと,3時間はちょうどいい時間でした.

メルボルンは午後の4時45分発,それでシンガポールには午後の9時半に到着することになっている.飛行時間は7時間半といったところ.

この区間では食事が2回出るのだけれど,最初の食事を終えて,ワインとコニャックを飲んで,ちょっと眠ったらいつの間にかシンガポールに着いていたという感じでした.

しかも窓際の席で,隣の座席が空席だったので,ちょっと快適な空の旅を過ごすことができましたが,問題はこの次の便.

出発が深夜の1時20分なので,つぶさなければいけない時間が相当ある上に,乗り過ごすわけにもいかない.

とりあえず,シンガポールチャンギ空港ではダイナースカードでラウンジが使用できるので,シャワーを浴び,ミネラルウォーターを飲みながらソファーで寝転がる.

頭がふらついているのだけれど,寝るわけにもいかないし,頭も活動していないので仕事をする気にもならない.

苦労して時間をつぶした後,搭乗口に行くと,たくさんの日本人の姿が見える(当たり前か).気のせいか,のっぺりとした顔をした女性がたくさんいるような,って,モゴモゴ(化粧の力ですね).

若い人たちは元気一杯なのだけれど,そろそろ私も夜更かしが厳しい年齢になってきたので(わりと若い頃からだが),ソファーでだらりと座って搭乗を待つ.

メルボルン発の便では快適な座席だったのだけれど,この便の座席は通路側,まぁそれ自体は悪くないのだけれど,お隣が年配の3人組でけっこう大変だった.

お年寄りはまず全然落ち着きがない上に,しょっちゅうこっちに身体を当ててくるし(なんか着替えたり,動いたり,とにかく動き回る),しかも隣のご婦人がひたすら喋り続けているので,寝るのもままならない.さらには,なんか私を気に入ったのかしらないけれど,時々ちょっかいをかけてくる.元気だったら相手をしてもいいのだけれど,深夜だし,3本目の飛行機だし,大人しく寝かせて欲しいのだけれど,年を取ると人間,相手の気持ちを考慮するとかそういう考えが失われるのだろうか.

そういうわけで,名古屋に着いた頃には,思考回路が止まっていて,身体の動きがおかしかったです.自由が利かないというか.住んでいる場所が,空港からわりと簡単に帰れるところなのでよかったですけれど.

明日からは普通に生活します.(まぁ,今からも仕事しますけれど)