2014/05/01

ガラスの家に住む者は

もしかすると大学教員に限った話ではないのかもしれないけれど,とにかくこの業界は他人を辛辣に批判する人たちが比較的多いような気がする.

英語のことわざに,People who live in glass houses shouldn't throw stones.「ガラスの家に住む者は石を投げてはならない」というのがある.

要するに他人を辛辣に批判したりして,いざ自分が攻撃されると大変なことになりますよという教訓を含んでいるわけである.

インターネットが発達して,過去の有名人,特に政治家の発言なんかが残るようになった現代.過去の発言を振り返って,後で自分に火の粉が振り返る様をネット用語で「ブーメラン」と呼んでいるみたいだけれど,要するにこのことである.

政治家さんなんかは朝令暮改がお仕事みたいな向きがあって,その場の「空気」を読む必要があるので,この手のブーメラン体験は仕事の一環みたいなところがある.しかし,大学教員のように知性を売り物にしている職業だと,この手のブーメランは信頼問題にもつながりかねない.

というわけで,私はなるべく他人の批判はしないようにしている(と思う).

そもそもが,研究業績に優れ,類い希なる教授能力があり,学生の面倒見に定評があって,種々の雑用をそつなくこなし,書類業務にはミス一つなく,ムダなことを一切しない人格高潔なる大学教員なんて世の中に何人いるのだろうという水準である.

まぁ,そのうちの一つでも欠けていると批判の対象になってしまうわけだけれど,自分はこういう完璧な教員では全然ないということくらいは自覚できているので,なるべく人様の悪口は言わないようにしておこうと思っている.

ところで,大学教員同士,ではなくて,学生さんから教員が批判されることもあるのだけれど,今日はちょっと傍で聞いていて気の毒なことがあった.

とある先生がやり玉に挙がっていて,その先生が基本的に褒められていたのだけれど,女学生さんたちに,

「○○先生,あんなにきちゃなく禿げ散らかしていたらダメだわー」

と言われていた.ちょっとあんまりだと思う.髪の毛は自分の努力ではどうにもならないのである.

そんなことばっかり言っていると,そのうち自分たちに石が投げられるぞ.

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