2014/05/03

職業病

今日はちょっと所用で街中に出て,百貨店で買い物をしていたのだけれど.

その買い物に付けるカードがオプションであったので,いろいろと悩んでいると,店員さんにカードの柄で悩んでいるんですかと尋ねられた.

実を言うと,カードに記載されてある英語メッセージがいずれも変な英語だったので,どれが一番ましかという究極の選択を迫られていたのである.

日本という社会では英語が教育システムの中に深く入り込んでいるので,外国語としての英語の立場は確固たるものだと思うのだけれど,それでも巷には意味が分からない,ないしはおかしな英語が氾濫していてとても困ってしまう(笑ってしまう).

この冬にオーストラリアに行っていたのだけれど,そこで見かけたタスマニアデビルの檻に貼ってあったこの日本語みたいなのがそこら中にあると思っていただければ,現状を理解してもらえるのではないかと(ちなみに日本人による英語の誤用はEngrish.comにくわしい).


そういうわけで,言語学者という肩書きがあって,大学で英語を教えることもある立場の人間からすると,妙ちくりんな英語のメッセージが書いてあるカードを選択すると信用問題の失墜にもつながりかねないのである.

難しい.

この種の変な英語に不快感を持つのは一種の職業病みたいなものであって,鼻で笑っていればいいのだけれど,まだまだそこまで余裕が持てないようである.私もまだ若いのかもしれない.日本人だから間違っても仕方ないじゃないかと,笑い飛ばせればいいのだけれど.

しかし,変な英語は,海外からたくさん観光客が来るようなスポットでたくさん目についてしまうので,こっぱずかしくなってしまうのである.ご近所で言えば,あんなお寺や金色の鯱のあるお城とか,えと,とりあえず名指しはやめておくか.

他にも,最近だと結婚式の報告葉書に記載されてある英語の語法なんかも気になる.

marryが厳密に他動詞で使用されるという事実は大学入試問題においても頻出だと思うのだけれど,この辺を誤解している結婚業者やホテルが非常に多い.

We have just married!

なんて書いてあるメッセージを目にしてしまうと,「なんか足りへんやろ!」という思いがついつい浮かんできてしまうのである.少なくとも,marry程度の語法を理解していない人たちが主催している結婚式場を私が使用することはないということはここで断言させてもらう(信用問題にもなるし).

まぁ,まだ使用する予定がないのが残念なのだけれど...

そういうわけで,巷の会社の皆さんは「ふん,英語なんてできなくても日本で暮らす分には不自由ないもんね」と開き直る前に,ちょっとは勉強してほしいものだと思う.

もしかすると,年配のめんどくさい上司さんたちに聞く耳がないだけのことなのかもしれないけれど.

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