2015/08/04

趣味というものについて

人生で一度お見合いというものをしてみたい.

それで最初に「ご,ご趣味は何ですか」というところから始めて,話をどんどんと盛り上げてみたい.

という話はさておき,実際,自分が質問して聞き手になる側だったら気楽でいいのだけれど,自分が質問されれば困るなぁと思ってしまう.

本を読んだり,いろいろな知識を仕入れるのは楽しいのだけれど,これは研究に生かす土台でもあるわけだし,新しい情報をアップデートして学生さんにわかりやすく,興味を持ってもらうように話をするのはある種仕事みたいなもんである.自己研磨というか,自分の知識の引き出しを増やすのは大学教員に求められている素養の一つである.

仕事を趣味と言えば,海外旅行なんかも仕事に入るのかもしれない.仕事柄,海外に行くことはとても多いのだけれど,純粋なレジャーで海外に行った記憶がほとんどない.最近のモチベーションは,行きたい国で学会を開催する情報を手に入れると,それに向けて論文を書くことである.こうすると,お金をもらって海外に行くことが可能になる.

というわけで,これらは純粋には趣味とは言えない.仕事を趣味にしているという言い方はできるかもしれないけれど.

おいしいものを食べたり,作ったりするのは好きなのだけれど,女性に対して好感度を上げるということが求められている舞台で,料理好きをアピールするのはどうも卑しいような気がする.いや,嘘を言っているわけではないのでいいのかもしれないけれど,どうもあざとさのようなものが見え隠れしてしまうので,あまり耳に心地がいい感じがしない.それはちょうど,女性に得意料理を尋ねてみて,返事として「肉じゃが」と返ってくるようなものなのだ.って,考えすぎか.

それに趣味というわりには,あまりお金をかけていないし,むしろいかにお金をかけないかということに興味の中心があるような気がする.

高いお酒も癖になるのが怖くてなかなか買えない.買うワインは1500円前後(ないしはそれ以下)だし,ウィスキーもシーバスリーガルか,ボウモアかグレンフィディックの12年である.マッカランは高くてちょっと気が引ける.それに,お酒は2日に1回も飲まない.

バッティングセンターに通うのも好きなのだけれど,これも趣味と言えるのかよく分からない.値段がそれほどかかるわけではないし(一万円で一気にコインを買ってしまえば,安い値段でかなり長い期間安定して楽しめる),それにバッティンググローブもアウトレットで手に入れたNIKEのものをずっと使用している.それ以外に特に道具はいらない.

それに一度バッティングセンターに行くと,20球×5回の100スイングくらいで満足するので時間もそれほどかからない.(それ以上すると腕がきつくなるし,最近は時々腰痛になりかけてもいる)

時間とお金がかからないものを趣味というのも気が引ける.

他に好きでやっていることと言えば,学生さんたちとバトミントンや野球をすることなのだけれど,これも趣味という範疇に入るのかよくわからない.

大学教員という人種は変人が多いので,なんだか本業とは全く関係のないことに時間とお金と労力を注いでいる人をよく見かけて,そういったことができる人たちが時々羨ましくも思える.ごくごく平凡で,それでいて特にお金を使うわけでもなく(基本,ケチに近い),趣味は仕事と身体を動かすことってのもちょっと切ないような気がする.なんだか,人間的におもしろみに欠けるというか,深みがないというか.

まぁ,人に公言できないような趣味に自分の身を滅ぼしてしまうことよりも,よっぽど健全でいいのかもしれない.

というわけで,お見合いの機会なんてなさそうですね.

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